笑顔で立っている正木先生
独占!正木先生にインタビュー

正木先生が留学の適齢期を語る!留学を避けるべき危険な時期はいつ?

Reiya Masaki
保有資格
英検1級、TOEIC980点、TOEFL120点、IELTS9.0、CELTA

ロンドン大学クイーン・メアリー校卒業
日本人としてはじめてIDP公式IELTS教員研修を修了。大手企業のCEOや役員をはじめ、IELTS対策講座で目標スコア達成に導いた生徒数は1,000名以上。
日本人が苦手とするスピーキング・ライティングに特化した「Mメソッド」の開発、Eラーニング教材や書籍の執筆など、多岐にわたって活躍。

Reiya Masaki

TOEFL満点講師、IELTS満点講師、バークレーハウスIELTSプログラム総責任者

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笑顔で立っている正木先生 独占!正木先生にインタビュー

いまや、バークレーハウスの人気講師としてIELTSプログラム総責任者も務める正木先生。

IELTS9.0やTOEFL120点満点を取得するなど、日本国内ではトップクラスの英語力をもつ正木先生ですが、その英語力は留学によって培われたのでしょうか。

今回は、正木先生が留学したきっかけ、中高時代の英語力、正木先生が考える留学の適齢期に迫ります。

はじめての留学でイギリスへ

説明する正木先生
編集担当
編集担当

正木先生といえばイギリス留学のイメージが強いですが、はじめて留学したのはいつですか?

正木先生
正木先生

はじめて留学したのは、中学2年生のときですね。

ブリティッシュカウンシルが主催する留学プログラムで行きました。

たぶん今はもうないと思うんですけど、1か月間、現地の中学校で勉強できるプログラムでしたね。

編集担当
編集担当

中学生で留学経験ですか…!

そのプログラムは希望すれば誰でも行けるものなんですか?

正木先生
正木先生

いや、各国から男女1名ずつが選ばれて行けるシステムでした。

飛行機代から現地での宿泊費までブリティッシュカウンシルの奨学金でまかなってもらえるプログラムで…

正直とても助かりました(笑)

編集担当
編集担当

日本中から選抜されたうちの1人ってことは…

当時から英語力はかなり高かったんですね!

正木先生
正木先生

いやー、どうだろうね。

日本中といっても、その留学プログラムを知っていた人の中から選ぶシステムだったし、日本のトップってわけではないからそこは…

考える正木先生
謙遜する正木先生
編集担当
編集担当

ちなみに、留学中にコミュニケーションで困った記憶はありますか?

正木先生
正木先生

うーん、それは正直なところ…

日常生活ではまあまあ、授業は科目によっては半分くらいしか分からず、みたいな感じですかね…?

ただ、どうしても最後まで意思疎通ができなくて諦めた場面はなかったです。

編集担当
編集担当

えっ…やっぱり当時から英語は話せたんじゃないですか(笑)

正木先生
正木先生

そうかもしれないですね。

小学校のときから英語の授業があってネイティブの先生とコミュニケーションをとる機会があったし、中学校のテストでも英語はいつも100点だったので、一般的な中学生よりはだいぶ得意だったはずです。

編集担当
編集担当

なるほど。

ある程度英語力がある状態で留学に行ったわけですけど、1か月間で英語力の成長って感じられるものですか?

正木先生
正木先生

そうですね。

たった1か月ではありますが、だいぶ違うものだなぁと感じたのをいまだに覚えています。

単身イギリスへ。辛かった高校時代

対談中の正木先生
編集担当
編集担当

中学時代に1か月間の留学を経験して、卒業後はイギリスの高校に進学したんですか?

正木先生
正木先生

そうですね。

現地の私立高校を受験して入学しました。

いわゆる「正規留学」という形です。

編集担当
編集担当

もともと留学したきっかけはなんだったんですか?

正木先生
正木先生

実は、親父がずっとイギリスに住んでいて…

ぼくが生まれるよりも前の話なんで、18歳のころから7~8年くらいだと思うんですけど。

日本に戻りたくなかったけど、ビザが更新できなくて泣く泣く帰ったって聞いてます。

小さいころからずっとイギリスの話を聞いて育ってるので、イギリスって国に対しての興味は昔からあったんですよ。

編集担当
編集担当

日本とは受験のシステムも違うんですか?

正木先生
正木先生

まったく違いましたね。

朝から晩までずーっと面接で拘束されて…

たしか朝9時に会場に行って19時くらいまでかかった気がします(笑)

入学試験の科目は2科目しかなかったから2~3時間で終わったはずなんだけど、いろんな人が来てひたすら話すみたいな…。

腕を組んで考える正木先生
当時を振り返る正木先生
編集担当
編集担当

日本とはまったく違いますね…。

正木先生のほかにも海外からの留学生はたくさんいたんですか?

正木先生
正木先生

いやー、それがまったくいなくて、たしかぼくを含めて学年で3人だったかな。

編集担当
編集担当

留学生がほとんどいない中での学校生活は、大変だったんじゃないですか?

正木先生
正木先生

そうですね。

現地の生徒たちはすでにコミュニティができてるし、外国人がいない状況だから当たりも強いし…。

辛すぎて入学から半年で10kgくらい体重落ちたんですよ(笑)

腕を組み悩む正木先生
笑顔で恐ろしいエピソードを話す正木先生
編集担当
編集担当

ずっと日本で生活していたのに突然海外で暮らすとなると、それだけでもストレスはすごそうですよね…。

人も、文化も、食事もすべてが違うわけですし。

その中でもとくに大変だったことはなんですか?

正木先生
正木先生

辛すぎてどれが1番だったかわからないよ、ほんとに(笑)

ただ、はじめのうちはやっぱりホームシックですかね。

日本では、エスカレーター式の中高一貫校に通っていたんですよ。

だから、中学の友だちはみんな同じ高校に進学して楽しく過ごしていて、当時は「自分だけ外国に来てなにやってるんだろう」って考えてましたね

正木先生が考える留学の適齢期とは?

説明する正木先生
編集担当
編集担当

たしかに中高生だとまだ精神的には成熟していないですし、ホームシックも辛いかもしれませんね。

正木先生は高校時代の留学で辛い思いもされたと思うのですが、やはり中高生のうちに留学するのはおすすめできませんか?

正木先生
正木先生

まあ、メリットもあるから一概にはいえないけれど…

デメリットは大きい気がするなぁ。

じゃあ留学の適齢期についてもすこしお話ししましょうか。

編集担当
編集担当

ぜひお願いします!

留学する時期とメリット、デメリットについて詳しく教えていただいてもいいですか?

正木先生
正木先生

まず、留学に行く時期って大きく分けて3つあるんですよ

  1. 12歳までの幼年期:就学前や小学生のうちに行くパターン
  2. 12歳~18歳の少年期:中学生や高校生のうちに行くパターン
  3. 18歳からの青年期:大学生や大学院生のうちに行くパターン

ぼくの場合だと「少年期」にあてはまります。

留学の適齢期に関する資料
編集担当
編集担当

なるほど。

たしかある程度若いうちでないと、ネイティブレベルで話せるようにはならないんですよね?

正木先生
正木先生

そのとおりです。

言語学上では、12歳が言語習得における1つの節目とされています。

「幼年期」のグループのメリットは、まさにそこですね。

ネイティブのようなプロセスで言語を吸収して、ネイティブのように話せるようになります

編集担当
編集担当

ネイティブのように話せると聞くと、とても大きなメリットのように感じますが、デメリットもあるんですか?

正木先生
正木先生

もちろんです。

あまり幼いうちに留学してしまうと、セミリンガルになるリスクがあります

セミリンガルという言葉にはネガティブなイメージがあるので、ダブル・リミテッドと呼ぶ方が適切ですかね。

編集担当
編集担当

ダブル・リミテッドとはどのような状態ですか?

正木先生
正木先生

「どちらの言語も完全なネイティブではない状態」です。

ぼくが小学校のときに留学をしなかった理由も、ダブル・リミテッドになるリスクを懸念したためです。

会話やコミュニケーションなどの表層的な部分ではどっちもすごくできるけど、どっちもネイティブではないんです。

ある意味ではネイティブになれるけど、ある意味ではネイティブになれないんですよね。

編集担当
編集担当

表層的な部分では流暢に話せてもバイリンガルとは違うんですか?

正木先生
正木先生

はい、ダブル・リミテッドは抽象的なものごとを伝えたり、理解したりするのが難しい状態です。

正直、このデメリットはすごく大きいと思っています。

一生にわたって、どの言語においても成熟した思考ができなくなってしまうおそれがあるためです。

たとえば、大人になってからの人生設計や人間関係構築を、子どもの発想力のままで行わなければいけないようなものです。

まだ日本語においても高いレベルで思考できるレベルに達していないうちに留学してしまうと、その時点で日本語の習得が止まってしまって精神的な成熟が作用しないんです。

説明が上手な正木先生
真剣に語る正木先生
編集担当
編集担当

あまり幼いうちに留学するのはリスクが大きいのですね。

それでは、正木先生のように中学生や高校生のうちに留学するのはどうでしょうか?

正木先生
正木先生

はい、先ほどの区分でいうと「少年期」のグループですね。

こちらもメリットはありますが、デメリットも大きいかなと。

とくに精神的な面でのデメリットを懸念すべきです。

たとえば、すごく幼いうちに留学すると、そもそもホームシックにならないこともあるだろうし、同世代の現地の子どもからのいじめや差別もより少ない可能性はあります。

ただ、中学生や高校生にもなると、現地の子どもたちにも固定概念があるし…

でも、彼らも大人ではないから、差別をしないとか、言っちゃいけないことを言わないってセーブは効かないんですよ。

自分で経験したからわかりますけど、そんな状況はすごく辛いですよ。

編集担当
編集担当

とくに正木先生のように、外国人留学生が少ない学校だと大変かもしれないですね。

一方で、中高生のうちに留学するメリットもあるんですか?

正木先生
正木先生

そうですね。

一応、言語学上のボーダーである12歳は超えているものの、大学以降で留学するケースと比べれば、言語習得の面ではおおいに分があると思います。

全員が12歳過ぎた瞬間に言語習得の方法が変わって、ネイティブのように言語を扱う能力を失うということももちろんなく、中にはぼくみたいな例外もまさに出てきますし(笑)

それから人格形成の面でもアドバンテージがありますね。

一般的に、人格形成が終わるのは16歳から17歳ころといわれていて、中学生や高校生はまさに人格形成が終了するタイミングなんです。

そのため、異国の文化や価値観を吸収するうえではすごくいい時期だと思います。

編集担当
編集担当

それでは最後に、大学以降で留学するケースはどうでしょう?

正木先生
正木先生

メリットとデメリットを総合的に考えると、大学や大学院で留学するのが一番実用的でしょうね。

労力や精神的な負担も少ないだろうし、とくに日本に帰ってきて就職するならもっとも実用性の高い留学になるはずです。

弱点としてはとにかく吸収できるものが少ない点です。

言語習得の時期は完全に終わっているのでネイティブのようにはなれないし、人格形成の時期も終わっているので文化や価値観の吸収も難しいでしょう。

編集担当
編集担当

それぞれの時期でメリットとデメリットがあるんですね。

正木先生
正木先生

そうですね。

留学は、言語習得や人格形成にも大きく影響を与えるイベントですし、本人の人生を左右する要素にもなるので、留学時期については慎重に考える必要があると思います。

とくに幼い子どもの留学は親に決定権があるので、ぜひメリットとデメリットを深く考えたうえで検討してあげてほしいですね。

笑顔の正木先生
留学は人生の転機になると語る正木先生

はじめての取材にもかかわらず、終始なごやかなムードで語ってくれた正木先生。

中学時代に日本の代表生徒として留学後、高校、大学の7年間をイギリスで過ごすなど、華やかな経歴をもつ正木先生も、留学中はさまざまな苦労をしたようです。

そんな正木先生だからこそ、留学に悩む方々に対して親身にアドバイスできるのかもしれません。